メリロート

むくみ対策成分として有名なメリロートの効果、注意したい副作用、摂取時のポイントなど解説しています。

メリロートが足のむくみ解消に役立つ理由

最近は、美容やむくみに良い成分としてメリロートという成分をよく聞きます。メリロートは、ヨーロッパなどで医療用ハーブとして使われているマメ科の植物のこと

メリロートには、3つの有効成分クマリン・サポニン・ケスセチンが含まれており、足のむくみ解消に役立ちます。なかでもクマリンが足のむくみ解消に役立つと注目を集めています。クマリンについて詳しく調べてみました。

足のむくみを解消メリロートの有効成分「クマリン」

クマリンは、抗酸化力が高い天然の化学物質「ファイトケミカル」の一種です。ポリフェノールに分類され、パセリやセロリ、シナモンなど芳香性の高い果物や植物に多く含まれます。アロマオイルや香水に使用されることも。

クマリンの最大の効果は、血の凝固を防いで血液をサラサラにすることです。全身の血行が良くなるため、冷え症を効果的に改善し下半身の頑固なむくみにも効果を発揮します。その効果は抗血栓薬として医薬品にも使用されているほどです。

体の代謝機能が活発化するため、カロリーの消費効率がアップし痩せ体質になっていくことから、ダイエット成分としても人気が高まっています。

むくみに悩む女性の中では、とくに冷えが気になる方、運動不足で基礎代謝が低い方などに適した成分と言えそうです。

このように数多くの効果が期待できる「クマリン」。抗血栓薬にも使用されるほど効果が高いことを考えると、メリロートが足のむくみ解消に良いというのはうなずけます。

ダイエットやむくみ対策の人気成分!

江戸時代に伝わってきた「マメ科の帰化植物」

メリロートは英名をスイートクローバー、和名はセイヨウエビラハギと言います。ヨーロッパ・北アフリカ・アジア・北米などの温かい地域に自生していました。江戸時代後期に伝わってきた帰化植物で、東京品川区で見つけられたことから日本では「シナガワハギ属」と名づけられたマメ科の植物です。1メートル前後まで成長し、主に海岸や川岸に繁殖。現在は、北海道から沖縄まで幅広い地域で見ることができます。夏になるとサルビアに似た黄色い花を咲かせますが、この開花時期に収穫されたメリロートは高濃度の芳香性物質「クマリン」が含まれています。

西欧では薬草・ハーブとして重宝されていたメリロート

古代ギリシャでは、古くから炎症を抑える湿布薬として使用されていました。ヨーロッパでは万能ハーブの1つで、現在でもヨーロッパの植物療法では頭痛や目の炎症、消化不良やむくみの解消に効果的な薬草として重宝されています。その他料理のスパイスとして使われたり、葉と種子はウォッカやチーズ、タバコの香りつけに使用されたりすることも。

特にハーブティーは有名で、穏やかな鎮静剤として役立ちます。消化不良・頭痛・血行促進笹用はもちろん、不眠症や筋肉の硬直を緩和する働きが。独特な草の香りと苦みがあるため、他のハーブとブレンドして飲むのがおすすめです。

芳香性物質としてのメロリート

メリロートは独特の香りを放っていますが、その元となる成分は「クマリン」です。シナモンやパセリにも含まれる芳香性の天然化学物質。桜餅の香りにもクマリンがごく少量含まれており、桜の葉を塩で漬ける過程で発生することがわかっています。

この芳香性物質には、女性ホルモンの分泌を促す「エストロゲン様ホルモン作用」と美肌に大敵なエラスターゼを防ぐ「エラスターゼ阻害作用」を持っているため、ヨーロッパではアロマオイルやスキンケア製品などとしても幅広く利用されています。

メリロートの効果や効能

メリロートの代表的な有効成分は、クマリン誘導体・トリテルペン類のサポニン・フラボノイド類のケルセチンです。これらの有効成分が相まって高い効果を発揮しています。この3つの成分を詳しく説明していきましょう。

クマリン

クマリンは、フラノクマリン類の一種です。セリ科のパセリやセロリ、柑橘系の果物に多く含まれています。
芳香性の天然物質クマリンですが、植物として生きている状態の時には、クマリン単体ではなくクマリン配糖体(クマリン+糖)として存在していて、ほとんど香りがありません。クマリン配糖体は干したり調理したりする過程でクマリンが作られます。

そんなクマリンの効能は、「抗血液凝固作用」。血液をサラサラにしてくれるだけでなく、「エストロゲン様ホルモン作用」よって更年期障害を改善する働きがあると言われています。脳の神経成長因子である「NGF」の生成を助ける働きから、アルツハイマー予防の効果も。また抗菌効果・抗酸化作用もあります。

サポニン

サポニンも抗酸化・抗菌・血行促進作用などさまざまな効能があります。特徴的なのは「血液循環改善」。特に抗酸化作用が高く、血中コレステロールを下げ酸化を防いでくれることから、生活習慣病の予防におすすめです。

ケセルチン

ケセルチンもクマリン・サポニンと同様、抗酸化作用が高くアンチエイジングには欠かせない成分です。玉ねぎに多く含まれている成分として有名で、血液をサラサラにし血管をしなやかに強くしてくれます。その他、肝臓の脂肪燃焼も促してくれるようです。

クマリンの「抗血液凝固作用」に加えて、3つの成分に共通しているのは「抗酸化作用」。これらの成分によって、血液・リンパなど循環器系の改善に役立つのです。

副作用もあるので注意が必要!

むくみやダイエットに人気のメリロートですが、最近は副作用があることでも話題になっています。メリロートを過剰に摂取することで、肝機能障害、黄疸、だるさなどの副作用が出ることが専門家たちによって指摘されています。

肝機能障害の方・抗凝血薬服用の方は要注意!

メリロートの副作用として最も危惧されるのが「肝機能障害」です。

ドイツの公的機関では「クマリンを過剰摂取すると肝機能障害になる恐れがある」と報告されています。また日本でも、2003年にメリロートのクマリン過剰摂取による肝機能障害の事例が、厚生労働省から2件報告がありました。

また抗凝血薬である「ワルファリン」を服用している方も注意しましょう。抗血液凝固作用を増大させてしまい、出血のリスクが高くなってしまいます。

飲み過ぎると、ミネラルバランスが崩れてしまうことも

メリロートを過剰に摂取してしまうと、体内のミネラル「カリウム」「ナトリウム」のバランスを崩してしまうことがわかっています。

カリウムは不必要な水分・ナトリウムの体外排出を促し、神経・筋肉の働きを助ける大事な栄養素です。カリウムが減少し過ぎると高血圧の原因になったり、筋肉の働きが低下してしまったりします。心臓に悪影響を及ぼす可能性もあるので、息切れ・だるさ・脱力感などを感じた場合は要注意です。サプリを飲んでだるさや脱力感を感じた時は、直ちに服用をやめて病院に行きましょう。

1日の摂取量・クマリンの含有量を必ず確認しよう

ドイツでは「医薬品と報告すべき」としているほど、摂取量が重要とされています。日本では、ヨーロッパよりクマリンの含有量の基準がゆるく、某大手会社のサプリメントでもヨーロッパの基準値の2倍以上のクマリンが使用されていることも。

医薬品に含まれているクマリンの1日の摂取目安量は、最大4mgであることを覚えておきましょう。メリロートの1日適正摂取量は300mgとなっています。個人の体重にもよりますが、メリロートに含まれるクマリンの配合量は必ず確認してください。

メリロートはサプリメントで効率良く摂ろう

これらの副作用が心配な方は、メリロートと似たような血行促進成分にシトルリンがあるので、そちらが配合されたサプリを選ぶのが安心かもしれません。

今ではたくさんのメリロートサプリが発売されているので、自分にあったものを見つけてみましょう