γ-トコフェロール

天然ビタミンEに含まれていて、むくみに効くと話題の成分γ-トコフェロールの主な効果、おすすめの摂取方法を解説しています。

γ-トコフェロールが足のむくみ解消に役立つ理由

足のむくみを解消するのに有効なγ-トコフェロール。γ-トコフェロールは高ナトリウム食を摂取したときにその高い排出効果を発揮する栄養素。血流をよくする効果もあり、むくみの解消にうってつけです。

同じように、むくみ対策の代表的な成分にカリウムがあります。むくみの原因の多くは塩分の摂り過ぎですが、カリウムには水分と塩分の排出を促す効果があるのです。

カリウムだけを過剰に摂取した場合、高カリウム血症(けっしょう)を起こす可能性があります。むくみを解消するにはさまざまな食材をバランス良く摂取することが重要です。

γ-トコフェロールは強い抗酸化作用を持っていて血液中のコレステロールが酸化されるのを防いでくれるのです。

毛細血管を拡張する反応もみられ、血行をよくすることで肌荒れの予防効果も。さらにガンの予防に効果的というデータもあり現在、研究が進められています。

塩分過多の状態が続くと、男女問わず筋肉疲労や血行不良などが起こって、さらにむくみが頑固になります。

γ-トコフェロールとカリウムをバランスよく摂取することで健康を害する心配もなく、女性はもちろん塩分を摂り過ぎてしまいがちな男性の頑固なむくみにも効果が期待できるでしょう。

γ-トコフェロールとは

γ-トコフェロールはビタミンE(トコフェロール)の一種です。

ビタミンEは「トコフェロール」と「トコトリエノール」の2つに分けることができます。それぞれα(アルファ)からβ(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)の4種類に分けられ、全部で8種に分類することができます。それぞれ異なる特徴を持っていますがγ-トコフェロールは高い抗酸化作用が特徴です。これまでα-トコフェロールの抗酸化作用ばかりが注目されていましたが、人間の身体の中にはγ-トコフェロールのほうが多く含まれることが判明しました。さらに年齢を重ねるうちに体内のγ-トコフェロールは減少してしまうことが分かっています。γ-トコフェロールの抗酸化作用は脂質やビタミン類などの酸化を防ぐ効果を持っていて、細胞の健康を保ってくれる生活に欠かせない栄養素の1つです。

γ-トコフェロールは体内に溜まったナトリウムの量を整えてくれる効果も優れています。ナトリウムを排出する利尿作用があり、カリウムの排出をおこさず体内の水分と各成分の比率が一定になるようコントロール。体内システムを安定させます。γ-トコフェロール特有のもうひとつの優れた性質で利尿作用も確認されています。γ-トコフェロールを摂取するとゆるやかな利尿作用がおき、頻尿や急激な尿意を引き起こさないのが特徴です。

γ-トコフェロールの効果や効能

γ-トコフェロールの優れた効果

むくみ対策サプリや女性向けの美白化粧品などに最近多く配合されているγ-トコフェロール。主な働きは、ナトリウムを排出して利尿作用を促進することです。薬とは違い、自然なかたちで体内に溜まった塩分やむくみの原因となる過剰なナトリウムを排出して、代謝そのものを正常にする効果があります。

さらに、γ-トコフェロールにはビタミンE本来の抗酸化作用や優れた美白効果があり、美容の新素材としても注目度が上昇中です。

副作用がほとんどなく、安全性の高いγ-トコフェロール

研究の結果、むくみに対してとくに効果が高いと実証されています。むくみの原因の1つである水分と塩分の過剰摂取が続くと、筋肉疲労が溜まり血液循環も悪くなってむくみが始まります。むくみを取る対策として水分とナトリウムの排泄が効果的ですが、これまではカリウムとカフェインを摂取する方法が一般的でした。

とくにカリウムはむくみ解消に高い効果を発揮すると言われ、体内のナトリウムの排出を促進します。体内の水分量を一定に保つ効果的な働きをしてくれる成分です。たとえ多少カリウムを摂り過ぎても尿と共に排出され、細胞内の浸透圧の調整ができます。しかし逆にカリウムを多く含む食品を摂り過ぎたり、腎臓がうまく機能していなかったりすると高カリウム血症を引き起こすことがあります。高カリウム血症は筋力の低下や不整脈、嘔吐、下痢の症状を引き起こし、最悪の場合には命に関わる問題に発展する危険な症状です。

利尿作用に効果的なカフェインの摂り過ぎもよくありません。中枢神経を興奮させる作用から、利尿だけでなく疲労や眠気を軽減させる働きもありますが、摂取しすぎると不眠やふるえだけでなく不整脈を引き起こします。カリウムと共に摂り過ぎると身体にさまざまな悪影響を与えるのです。

ほかにもシミの原因となる酵素、チロシナーゼの働きを抑える効果や胃ガン、前立腺ガンの予防につながることも分かってきています。γ-トコフェロールは摂り過ぎによる副作用がほとんどない安全性の高い栄養素と言われています。

γ-トコフェロール不足で起きる主な症状

γ-トコフェロール不足が引き起こす血行障害

γ-トコフェロールはさまざまな食品に含まれています。通常の生活をしていればほとんど不足することはありませんが、不足するとむくみの症状が悪化するだけでなく、血行障害や感覚障害が起こることもあります。

体内の活性酸素が増えてしまい、不緩和脂肪酸という物質が酸化。過酸化脂質が増加することにより細胞膜が弱り、赤血球の働きにも問題が生じます。この影響で生理不順や生理痛、肩こりや頭痛の症状が現れるのです。さらに症状が悪化すると動脈硬化や脳、心臓の動きに影響するようになり重大な問題に発展する可能性もあります。

女性ホルモンにも大きな影響を与える栄養素

マウスを使った実験ではトコフェロールの不足で不妊症になる可能性があることも分かりました。女性の場合は女性ホルモンの分泌にビタミンEが大きく関わっていてホルモンバランスを整えます。男性の場合にも男性ホルモンの生成や分泌に必要な栄養として生殖機能の維持に大きく関係しているトコフェロール。不妊治療のため病院でトコフェロールが含まれるサプリメントを処方される場合もあります。

γ-トコフェロールが不足すると微熱がつづいたり、胃腸の調子が悪くなったり冷えやすくなるといった症状が現れます。ビタミンEは体内で作ることができないため、毎日の食事やサプリメントで補いたい栄養素。適切な量のビタミンを摂りγ-トコフェロールを不足させないように心がけましょう。

γ-トコフェロール不足の傾向にある人

γ-トコフェロールはニコチンに破壊される性質を持っているため、タバコを吸う人は不足している場合があります。紫外線にも弱いので日光を浴びる時間の長い人、野外で働く人やスポーツする人は注意が必要です。

γ-トコフェロールはさまざまな食材に含まれている栄養素で、普段の食事がバランスよく摂れていれば通常不足することはありません。しかし食生活の変化により偏った食事をする方が増えた今、γ-トコフェロールの不足で欠乏症を引き起こしやすいと言われています。γ-トコフェロール不足は血行不良を起こし全身に不調が現れます。生きていくために必須な栄養素ですので、上記に当てはまる方はとくに注意しながら積極的に摂り入れるようにしましょう。

γ-トコフェロールが多く含まれている食べ物

γ-トコフェロールは植物油や魚介類、緑茶の茶葉などに多く含まれています。植物油のなかでも含有量が多いのがひまわり油や大豆油です。またマーガリンにも多く含まれていて大さじ1杯で2.3mgのγ-トコフェロールが摂取できます。魚介類のなかでγ-トコフェロールが豊富なのは、あん肝です。ボラの卵巣であるカラスミやキャビア、いくらなどにも多く含まれ、魚介類の卵・肝類に豊富なことが分かります。高カロリーな食材が多いことも特徴です。緑茶の茶葉にもγ-トコフェロールがたくさん含まれていますが、γ-トコフェロールは水に溶けにくい性質。緑茶として飲んでもγ-トコフェロールは摂取できませんが、茶葉を粉末にして飲む抹茶なら身体に摂り入れられます。

γ-トコフェロールはサプリメントで効率良く摂ろう

γ-トコフェロールは主に植物油に含まれているので、食事だけでの摂取はなかなか難しいことと思います。

サプリメントを取り入れて、効率良く摂取するのが理想的といえるでしょう。